高齢化社会の本当の恐怖は医療スタッフの減少である

日本の高齢化は進む一方です。およそ20年後の2035年頃には三人に一人が65歳以上となるのが確実です。

高齢化の進行具合は世界トップですから、世界のどの国も経験したことのない事態が我々の住む日本に起きるわけです。

▶︎高齢化の本当の恐怖はどこにあるか

高齢化の問題はいろいろあるが、最重要視すべきひとつのポイントは、相対的に若年僧が減少し、年寄りを世話をする人が減るということです。

中でも一番深刻な影響を及ぼすのは、「医療スタッフの不足」でしょう。

▶︎老人の世話をするのは手間がかかる

一般に老人は、病院に入院すると時間や手間がかかります。

老人担当の看護師の仕事量は、通常の大人を相手にする場合の比ではありません。

それには、さまざまな要因があります。

“体が動かせない”、“病気の治りが遅い”、“投与する薬が多い”、“リハビリに時間がかかる”、“気難しい”、“文句が多い”、“セクハラが多い”、など挙げればきりがありません。

一番やっかいなのは、アルツハイマー型の認知症でしょう。

厚生労働省は全国で認知症を患う人の数が2025年には700万人を超えるとの推計値を発表しています。5人に1人が認知症という状態です。

今後はさらに増えていくことになるでしょうから、将来、病棟にアルツハイマーの患者が何人もいるという、怖い状態になるわけです。

認知症の人は、入院指導がまともにできなかったり、感情が不安定なのでスタッフや周囲の患者に迷惑を可能性が高いため、見張る時間をある程度確保する必要があります。

現在の病院は、患者1人に対して看護師7人が標準ですが、今後は、職員をさらに多めく配置しなければマンパワー的に立ち行かなくなるでしょう。

人で不足により、新規に入院したくてもできないような時代がやってくるのかという不安を感じます。

▶︎地方の医療

また、都市部への人口集中によって、地方の病院自体が経営難でつぶれていっています。

地域によっては、ひとつしか無い病院のベッドの取り合い状態となり、あぶれた人は満員で入院を断られるケースさえ出てくるかもしれません。

▶︎今後の対策は

看護師を中心とした医療スタッフの数を現在よりも増やすため、看護師の養成校を増やす必要があります。

同時に、地域の病院の数も増やしていかなければ、とても高齢化には対応できないでしょう。